宮城県は東北6県のうちの一つです。長い冬をじっと耐え、春を待つ忍耐強さを持つ東北人ですが、宮城県の県民性は、東北の他の5県とは少し異なっています。その背景には、仙台藩の藩祖である伊達政宗の影響があるようです。伊達政宗と言えば、粋で都会的、派手好きで自己アピール術に長けた、強い個性の持ち主というイメージがあるのではないでしょうか。忍耐強さを持ちながらも、こうした「粋」や「お洒落」な感覚を、宮城県民は引き継いでいます。宮城県は東北の他5県と比較して、気候的に恵まれています。米の生産にも適していて、世界三大漁場である三陸沖に隣接していることなどから、東北きっての豊かな県でもあります。
そんな背景が、おおらかな県民性につながっています。また、「仙台時間」という言葉があり、宮城県民には時間にルーズな人が多いという面があります。それを「まあ、いいか」と許容するふところの深さも、宮城県の県民性です。そして、おしゃべり好きで陽気という特徴もあります。人当たりのいい宮城県人はおしゃべりが大好きで、初対面の人ともすぐに仲良くなれる、人のふところにするっと入れる人が多いと言われています。他にも、チャレンジ精神が旺盛で新しいものが大好き。興味があるものには、次々とチャレンジします。お洒落好きともいわれており、東北一の都会というプライドがあり、お洒落にうるさいのも宮城県の県民性です。これは、「伊達男」の語源とも言われる伊達政宗の派手なパフォーマンスの影響が、ここにもあるのかもしれません。